「贈られた人が幸せになる」という言い伝えのあるククサを作ってプレゼントしてみました!
この記事では、実際にククサ製作をしてみて必要だった道具や製作のポイントなどをまとめてみました。
キャンパーはもちろん、クリスマスや誕生日に手作りのプレゼントをお探しの方にも是非オススメです╰(*´︶`*)╯
贈られた人が幸せになる【ククサ】とは?
ククサ(KUKSA)とは
- 北欧ラップランドの先住民族であるサーメ人につたわる木のカップのことです。
- 彼らは大切な人の幸せを願ってククサをつくります。
- 贈られた人は幸せになるという素敵な言い伝えがあります。
出展:SomAbito
本場のククサはもともと白樺のコブを削り出して作られます。
白樺のコブはとても硬いので、それを手作業でカップにするには
相当な根気が必要になることは容易に想像できますねΣ(゚д゚lll)
しかもサーメ人はそれをナイフ1本で作り上げてしまうというから驚きです。
これはプレゼントしたら喜んでくれるでしょ!?
自分だったら絶対嬉しい!!
ってことで、白樺のコブが売ってないか色々探してみたんですが・・・
なかなか販売していないし、それっぽいものがあったとしても
それをゼロから削り出すには経験も技術も時間もないことがわかりました。
そこで筆者は、和のテイストを取り入れることに決めました!
奥京都のヒノキで作る『KYO-KUKSA』をチョイス
今回ククサ作りに選んだのはこちら!!
(2020/4/25現在:Amazonは売り切れ中)
プレゼント用に購入したはずなのに、自分の分も欲しくなって2個入りをポチってました(//∇//)
筆者がKYO-KUKSAをチョイスしたポイントをまとめるとこんな感じ
KYO-KUKSAを選んだポイント
- 既製品じゃなくて自分の手作りをプレゼントしたい
- 限られた時間の中で仕上げたい
- 上級、中級、初級の3種類あって、自分のレベルに応じて選ぶことができる
- カップ内部がはじめから耐水加工済
- 公式HPから購入すると名入れ対応してもらえる
なんてったって、初心者にはある程度形取られた状態で届くっていうのが良いよね!
本当は全部一から自分で作ってみたいんだけど、それだとプレゼントがいつになるかわからないし、まずは早く自分で作ったククサを使ってみたかったってのが、KYO-KUKSAを選んだ一番の理由かな。
あと、既製品のククサのレビューを見ると結構多かったのが
「木が臭くてコーヒーが不味くて飲めたもんじゃない!」
という意見。
でもKYO-KUKSAの素材はヒノキだし、ヒノキなら色んな食器にもよく使われてるし、万が一木の匂いがしたとしてもヒノキの香りならむしろ良いんじゃないかと思って購入してみました!
『KYO-KUKSA』に入っていたもの
まずはじめに
《KYO-KUKSA》に入っていたものはこちら
《KYO-KUKSA》の内容物
- ククサキット 1個
- 説明書(簡易) 1部
- 説明書(詳細) 1部
- 紙ヤスリ #80・#120・#240・#400
紙ヤスリは4枚とも各7cm×7.7cmの大きさです。
ククサ作りは初めてだったので、初心者用のものを選びました。
届いた時の姿はこんな感じ
ご覧の通り、最初から結構良い感じに削られてます!
これは初心者用のキットで、細かいディテールをナイフとヤスリで作り上げたら出来上がり!
中級・上級者用になると、もう少し自分で削る部分が多く残されています。
嬉しいのはカップのくぼみ部分が最初から出来ていて、既に防水加工が施されているから、1番難しいカップの彫り込み作業がないこと。
本当は全部イチから木を削って作ってみたかったんだけど、万力で固定してカービングナイフで彫ったり、色々大掛かりになりそうな気配Σ('◉⌓◉’)
でも、筆者はウッドクラフト初めてだし、そんなにククサにつきっきりになれないし、そもそも道具も揃ってないし。。
そこで見つけたのが今回のKYO-KUKSAでした。
結果的にはじめてのククサ作りには、今回購入した初心者用がピッタリでした(≧∇≦)
追加で用意したもの
続きまして、ククサキットの他に別途追加で用意したものはこちら
別途用意したもの
- 紙ヤスリ
- 棒ヤスリ
- くるみオイル
なぜ用意したのか、順番にみていきましょう!
紙ヤスリ
KAKURI 紙ヤスリMIXセット 12枚入(#80・#150・#240・#400×各3枚)
「紙ヤスリがもっとあった方がいい」「ヤスリが足りない」とのレビューを参考に購入してみました。
確かに実際に作ってみると、若干足りないような気がしました( ;∀;)
特に粗めの番手でガシガシ削って形成したい方などは、間違いなく足りなくなると思いますので必須になるかと。
棒ヤスリ
これは作業しているときに思いついて購入!
ククサの持ち手の穴を擦る時に割り箸に紙ヤスリ巻きつけて削っていたけど、紙ヤスリがずれないように手で押さえながらの作業がシンドくて(´Д` )
筆者は近くのよくわからない100均でバラでそれぞれ購入したけれど、後日キャンドゥ覗いたら3本セットで100円でした。。
でも間違いなく購入して良かったものです!
くるみオイル(ウォールナッツオイル)
これはククサ作りをネットで検索して色々調べて購入!
最初はオリーブオイルで良くない?って思ってたけど、どうやらオリーブオイルはベタつきがなかなか取れなくなるらしい。。
くるみオイルはオリーブオイルと比べるとサラサラしていて、油のベタつきが落ち着くまでの時間も短時間で済みました!
ククサ作りにはちょっと多めな気もしたけど、今後カトラリー類も自作する時に使えるし全然OK!
良く調べてみると健康に良いって噂も!?
ククサの制作工程
ククサの作り方は大きく分けて4つのステップがありました。
ククサ製作の手順
- ナイフで粗削り
- ヤスリで細部を整えて磨き上げる
- クルミ油を全体に塗り込む
- 乾かして完成!!
手順といっても、文字にするとこれだけなんですよねヽ(´o`;
では、順番に見ていきましょう!!
1.ナイフで粗削り
モーラの刃がひどいな(^^;;
中身を確認して、さっそくククサをナイフで削って形を整えてみました。
今回使用したナイフは、キャンプ入門のド定番モーラナイフ
でもやり始めてから気がついたんですが、木を削る作業にモーラヘビーデューティーはめちゃめちゃやり辛い。。
多分慣れもあるんだろうけど、おそらくは刃の形状(両刃)が原因かなと。
↑モーラヘビーデューティの刃(両刃)
小刀みたいに片刃で刃先がストレートな方が、ククサ作りはやり易いと思われます。
↑50〜60年ものの小刀の刃(片刃)
今回はモーラナイフのみで形を作りました。
やっぱりきっと小刀の方がやり易いんだろうけど、モーラも全然問題なく使えますよ!
今度やる時は小刀でもトライしてみようと思います(^^)
2.ヤスリで細部を整えて磨き上げる
ナイフで粗方形を整えたら、あとはひたすらヤスリがけです。
グラインダーとかあれば綺麗に楽に形を整えることができると思うんですが、筆者はグラインダーを持っていないのでひたすら手作業でコスコスコスコス・・・
持ち手の穴の中や、一部ヘコませたいところなどは100均で購入した棒ヤスリが大活躍します!
紙ヤスリを割り箸に巻きつけて磨いてもできなくはないですが、多分そのうち指の関節が悲鳴を上げ始めると思うので棒ヤスリがオススメですよー!\(//∇//)\
3.クルミ油を全体に塗り込む
納得いくまで磨き上げたら、いよいよ最後の工程です!
くるみオイルを適量、ククサ全体に塗ってコーティングしていきます。
本当は布で伸ばしていくんでしょうけど、筆者は手の温もりでよりククサに馴染むように(根拠はありません)素手で全体を撫で回すように塗ったくりました。
なのでこの工程の写真はありません(つД`)ノ
くるみオイルを塗ると、やすりがけの段階で真っ白になっていたククサに、命が吹き込まれるように美しい木の色味が戻ってきます!!
この時が一番ほっとしたかも(*´꒳`*)
あとはククサを乾かしたら
完成!!(*≧∀≦*)
4.乾かして完成!!
それでは完成したククサをご覧ください!!
独特な形のククサが出来上がりました!!
名付けて「天狗」!!o(`・ω´・+o) ドヤ
天狗の鼻の部分にパラコードとか革紐とかを結べるようにしてみました!
初めてのククサ作りだったけど、KYO-KUKSAである程度形どられているものを使ったので、半日で完成することが出来ました!
作ってると「もっとああいうパターンも作ってみたい」「こんなのも良いな」って、色々試してみたくなって来るから不思議(//∇//)
ま、記念すべき最初の作品としては十分満足のいく出来映えになりましたとさ♪
ククサ制作のワンポイント☝︎
ここで筆者がククサ製作で気が付いたポイントを9点程まとめました!
ご参考にどーぞ\(//∇//)\
ポイント
- 思ったよりも木がやわらかかった
- ヒノキの香りが良い
- モーラのような両刃タイプよりも、小刀のような片刃タイプのナイフの方が良いかも
- 手の届きにくい部分は棒ヤスリがあると楽
- ヤスリは800番とか1200番とかまであった方が、ピカピカの仕上がりになりそう
- 想像以上に粉塵がすごいから、できれば屋外でヤスリがけした方が◎
- ヤスリがけするときはマスクをした方が良い
- くるみオイルはできれば数日乾かしたい
- KYO-KUKSAは最初からある程度形取られているので簡単!
まとめ
いかがでしたか?
はじめてのククサ作りでも、はじめからある程度形取られているKYO-KUKSAを使うことで、簡単に世界にひとつだけのオリジナルククサを作ることが出来ました!
2つ購入したので、一つはプレゼントしてもう一つは自分用にしました。
ククサの底に名前を入れてもらうこともできるので、誕生日やクリスマスのプレゼントにも最適!
焚き火を眺めながら作るのも最高だろうなぁ。
誰かの幸せを願いながら、世界に一つだけのハンドメイドククサを作るなんて、素敵だと思いませんか?\(//∇//)\
これからキャンプでのコーヒーがますます美味しくなりそうな予感!!
ワクo(´∇`*o)(o*´∇`)oワク