この記事では、ナイフやバッグのファスナーなど、アウトドアギアやバッグ・小物のストラップをパラコードで自作する方法・編み方、綺麗に編めるパラコードの選び方について解説します。
今回はとてもシンプルで細い出来上がりの「スネークノット」の編み方もご紹介しますので、初めての方でも15分もあればできちゃいますよ(*´∀`*)
自作パラコードストラップでオシャレにカスタマイズ
キャンプが好きな人なら1度は「パラコードを使ってキャンプギアをカスタマイズしたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
なかなかイチからオリジナルのキャンプギアを作ることは難しくても、パラコードを使って今あるキャンプギアのカスタマイズならできそうですよね!
そんなわけで筆者もよく作るパラコードを使ったキャンプギアのストラップをご紹介します。
パラコードとは?
パラコードは「パラシュートコード」の略で、キャンプでもテントやタープのガイロープとしてよく使われています。
細いのに優れた耐久性があることからアウトドアではもちろんよく使われますが、実はアクセサリー作りにもよく活用されています。
ストラップやブレスレット、中にはベルトやリュックそのものを作ってしまうツワモノもいるようです(笑)
テントやタープ用に購入して余っているパラコードを使って、様々なアイテムを自分色に染め上げていきましょう。
オススメのパラコード
パラコードストラップ作りには、中の芯の数が多いパラコードがオススメで、最もポピュラーな太さ4mmのパラコードであれば、芯の数が9本以上のものが特にオススメです。
ほとんどのパラコードは、キャンプのテントやタープのガイロープといった程度の使い方には十分耐えうるだけの強度がありますが、9芯以上のパラコードはキャンプでも特に安心して使えるので、いつも購入する時には9芯以上のものを選ぶようにしています。
パラコードストラップなどのアクセサリーを作る場合も9芯以上のパラコードの方がより綺麗な仕上がりになります。
【7芯タイプ】
【9芯タイプ】
【11芯タイプ】
芯が少ない方が値段は安いのですが、芯が多く入っているのもと比べるとコードが潰れやすく、きし麺のように平べったくなってしまいます。
11芯のパラコードは中が詰まっているのが見ても触ってもわかりますし、潰れや折れ癖がつきにくいのでパラコードの保管にも気を使うこともありません。
強度も7芯、9芯のパラコードと比べると強いので、キャンプで使うテントやタープの張り綱としても信頼感はダントツですね。
以前、激安の7芯パラコードでタープを張った時に突風が吹いてパラコードが切れてしまったことがあったので、それ以来キャンプでは安心できる11芯のパラコードしか使っていません。。
11芯のパラコードは他と比べると値段は多少高くなりますが、なんてったっていざという時の安心感が違います。
パラコードストラップやアクセサリー作りも芯の少ないものと比べて非常に綺麗に仕上がるので、ここはケチらず是非11芯のパラコードを使用することをオススメします(*´∀`*)
タフグリッドのパラコードは11本の芯が入っていて、強度も軍が採用するほどしっかりしている(対荷重340kg)のでアウトドアでの使用もアクセサリー作りにも最適で愛用者も非常に多いです。
長さの単位【フィート】ってどのくらいの長さ?
パラコードの長さは「メートル」ではなく「フィート」で表されることがよくあります。
1フィートは約30cmですが、パラコードに関しては50フィート、もしくは100フィートで販売されていることが多いので、下記だけ覚えておけば大丈夫です!
- 50フィート・・・約15m
- 100フィート・・・約30m
簡単!パラコードストラップの作り方
それでは早速パラコードストラップを作っていきましょう!
今回はスネークノットという編み方でストラップを作っていきます。
編み方もシンプルで簡単なので、慣れれば5分程度で作れるようになります(*´∀`*)
材料
- パラコード
- ハサミ or ナイフ
- バーナー or ライター
作り方
①70cmのパラコードを用意する
今回作るのは↑このくらいの長さのストラップです。
仕上がりのストラップの長さによって用意するパラコードの長さは当然変わりますが、一応「70cm位だとこんなもん」という参考になるかと。
慣れてくればギリギリの長さでも作れるようになりますが、はじめのうちは長めのコードを用意して編んでいった方がやりやすいので、2本目からは自分のやりやすい長さに調整してみてください。
ちょっと勿体ないけど、作業のしやすさが全然違いますので思い切って長めにするといいですよ。
切ったパラコードの末端処理はこんな感じ↓
この写真みたいに100円ライターでも全然OKだけど、ガストーチの方が使いやすくてオススメです。
関連記事→ローソンの【スライドガストーチ】お値段なんとSOTOの4分の1❗️
②ストラップをつけたい対象物の穴にパラコードを通す
今回は芸人ヒロシさんのオリジナルアウトドアブランド「NO.164」の「独焼鉄板」の取手にパラコードストラップをつけてみようと思います。
まずはパラコードの長さが穴の左右で同じ長さになるように通していきます。
③スネークノットを編み込んでいく
早速パラコードを編み込んでいくんですが、今回は「スネークノット」という編み方で編み込んでいきます。
編み込み手順はこちら↓
【手順1】
右側のロープで↑この状態を作ってから
左側のロープを・・・↓こうする!(語彙力笑)
【手順2】
両端を引っ張って締め込む。
※最後まで締め込まない方がストラップが稼働しやすくなる。
【手順3】
手順1〜2を任意の回数繰り返す。
(今回は6回繰り返しました)
④適度な長さに編み込んだら両端を結んで完成
好みの長さになるまでパラコードを編み込んだら、最後に 余った両端を結んで完成!
全部編み込んでもいいし、輪っかにしてひっかけられるようにしてもOK。
末端の結び方はなんでもOKなんだけど、もし参考にいくつか結び方を見てみたいという人は下記の処理方法を参考にしてみてください(*´∀`*)
ストラップの末端処理方法3種
パラコードを編んでいって最後に余ったコードの結び方(止め方)を3種類ご紹介します。
編んだ部分がほつれずに留まればどんな結び方でもOKですが、なるべくスマート&綺麗にできたらいいですよね。
ここでは難易度別に3つの結び方を載せています。
好みの結び方で自分色に編み込んだパラコードの末端を留めてみましょう!
【難易度:★】オーバーハンドノット
一番簡単で誰もが経験のあるいわゆる”固結び”的なアレです(笑)
まずは↓この状態で2本を束ねて
輪っかを作って通して
ギュッと引っ張ったら完成!!
めちゃ簡単で説明なんていらないレベル。
アウトドアギアならこの無骨な感じもいいよね。
【難易度:★★】マシューウォーカーノット
パラコードが綺麗にまとまって結び目から出てるシンプルな結び方です。
筆者的には一番好きかも(*´∀`*)
まず左側のコード(赤)を右側のコードに下から一回転巻きつけます。
次に右側のコード(白)を左側のコードの上から巻きつけて
できた輪っかの下から上に通します。
↓この状態になるはず
そしたら次は、上に伸びていた方のコードを左側のにできてる輪っかの下から上に通します。
こんな状態になってるはず↓
今度は赤い方の輪っかの下から上に向かって赤い方のコードを通します。
最後に両方のコードの端っこを同じ方向に向けて
同時に引っ張って
ギュッと引っ張って
完成っ!!
慣れればそんなに難しくないし結び目も一番スマートでやっぱ好きだなぁ(*´∀`*)
【難易度:★★★】ダイヤモンドノット
ちょっと難しいけど是非覚えておきたい代表的な飾り結び。ジッパータブにも最適です!
説明が難しいので…もはや文字は意味を成さないと思ってください(笑)
※ダイヤモンドノットのみスネークノットの編み込みを3回にしています。(70cmのパラコードでダイアモンドノットを作ろうとすると編み込み3回が難なくできる長さの限界…。スネークノット部分をもっと長くしたい場合は1mとか長めのパラコードでやってみてくただい)
ダイヤモンドノットは中指の左右でコードを挟むと編みやすいです↓
まずは右側のコードをこんな感じ↓にします
それから左側のコードを・・・
こうして・・・
ここんとこくぐって
出てきて
引っ張るとこんな感じになります(説明する気なし笑)
そいで左側のコードを右側のコードの下にくぐらせて
下からここをググらせくぐらせて
左右ピーン
ここで左手の中指を抜きつつ、右側のコードを左側の大外を回って・・・
下から真ん中にIN!!
2つのコードの端を揃えてみると何となくそれっぽくなって
形を整えながら引っ張っていくと・・・
はい、ダイヤモンドノットの完成!!
あとは必要に応じてこんな感じで末端処理して
①切って
②炙って
③押し付けて
④ジャーン
これでホントに完成〜!!
ダイヤモンドノットはちょっと面倒だし大きくなるから好き嫌いは分かれそうだけど、ファスナーとかには特にいい感じになりますよ。
筆者の財布もファスナー部分が壊れちゃったので仮でパラコードファスナーをつけたんですが、意外と使い勝手がいいのでこのままでも良いかなと思ってます(*´∀`*)
ギアを自分色に染める楽しみ
キャンパーならおそらく誰もが持っているパラコードを使って、お気に入りのキャンプギアをプチカスタマイズするのは簡単で本当に楽しいですよ(*´∀`*)
周りと被りがちな人気のキャンプ用品も、パラコードストラップをつければ他人と差をつけることができちゃいます。
余ったパラコードでお気に入りのキャンプギアに自分のカラーを足してみませんか?