夏の日差しはキャンプでも要注意です。
タープは日射病や日焼け、突然の雨から身を守ってくれるだけではなく、キャンプの雰囲気づくりにも大切な役割を果たします。
タープの種類や特性を知って、自分に一番合ったタープを探してみましょう!
タープ とは
タープ は日差しや雨を防ぐための大きな布で、基本的な形は2本以上のポールとロープ・ペグを使って屋根のように張って使います。
特に夏場のキャンプでは、強い日差しを避けるために重要な役割を果たします。
キャンプ場では日陰が少ないので、タープを使って直射日光を遮って日陰を作りましょう。
夏は日向と日陰では地面の表面温度が20℃も違ってくるというデータもありますが、キャンプでの日射病対策としても日陰を作るということは重要です。
また、突然の雨でもタープが屋根となって、タープの下でキャンプを楽しむことができますし、木陰でキャンプをしている時に上から落ちてくる虫を防ぐこともできます。
側面を全てメッシュでおおうことができるスクリーンタープを使えば虫が苦手な人を守ることもできますね!
幕とポール・ロープ・ペグさえあればタープを張ることができるので、そのシンプルさゆえにテントよりもずっとコンパクトに持ち運べるものが多いのです。
最初は張り方に少しだけコツがいりますが、今はYouTubeなどで現地でも動画で張り方を見ることができますし、数回使ってみれば1人でも5分程度でタープを張ることができるようになります。
単純にタープを張っていると雰囲気も気持ちも上がってくるし、何よりカッコいいですよね(//∇//)
夏の暑さを少しでも和らげたい方、雨に降られてキャンプを台無しにしたくない方、いつもより少しカッコいいキャンプがしたい方は是非自分のスタイルに合ったタープ探しに挑戦してみてください!
タープ の種類
ヘキサゴンタープ
出典:snow peak
ヘキサゴンタープは六角形の形をしたタープで、基本的にはポールは2本で支える。
略して「ヘキサ」と呼ばれ、もっともスタンダードなタープ。
設営も比較的簡単で、慣れれば5分で完了できる。
メリット⭕️
- 形が綺麗でカッコいい
- 比較的簡単に張ることができる
- 十分な日陰を確保できる
- 風に強い
デメリット❌
- 雨の日はスペースが狭くなる
レクタタープ
出典:キャンパルジャパン
四角形の形をしたタープで6本のポールで支えるのが基本形。
ポールを多く使うことになるがその分開放感・日陰面積は抜群。
色々な張り方があって、気分に応じてアレンジを楽しめる。
メリット⭕️
- 日陰の面積が広い
- 色んな張り方を楽しめる
- 雨の日も広々使える
- 開放感がある
デメリット❌
- 張り方によってはポールやロープの数が多い
ウィングタープ
出典:WILD-1
長いポールと短いポールで支えるのが基本形。
独特な形状はまるで隠れ家のよう。
カッコ良さはピカイチ(と、筆者は思う)
メリット⭕️
- カッコいい
- 隠れ家的な感じである程度プライバシーが守られる
- 設営が楽
- ソロやデュオにちょうど良い
デメリット❌
- 大人数には向かない
- 雨は結構入り込んでくる
- 腰痛持ちには辛い(デッドスペースが生まれる)
スクリーンタープ
出典:Coleman
虫が苦手な人とキャンプに行くときはあると喜ばれる。
夏は蒸し暑くなりがちだが、逆に冬は暖かく過ごすことができる。
他のタープと比較して設営に手間がかかる。
メリット⭕️
- 虫が苦手でも安心
- 寒い時期はフルクローズして暖かい
- プライベートを確保できる
- メッシュがあるので雨が侵入しずらい
デメリット❌
- 一度虫が入ると出すのが大変
- 夏は蒸し暑くなる
- 他と比べ設営が面倒
タープの選び方
タープの選び方は、「タープに何を求めるのか」によって変わってきます。
もちろんソロキャンプなのかファミリーキャンプなのかによって必要な大きさも変わってくるでしょう。
「なぜ」タープが必要なのかを見定め、自分にあったものを選ぶようにしましょう。
状況に応じて選ぶ
種類ごとにそれぞれの特性を見極めながら、自分に合うタープを探してみましょう。
あなたはタープに何を求める?
- とにかく虫が嫌い
→ スクリーンタープ - 急な雨でも広いスペースを確保したい
→ レクタタープ - 風に強く広い空間が欲しい
→ ヘキサゴンタープ - 隠れ家的な空間を作りたい
→ ウィングタープ
遮光性で選ぶ
夏の強い日差しの中で最高の日陰を作るには、生地が暑く遮光加工されたものを選ぶと良いでしょう。
一般的に生地の厚さはD(デニール)で表されることが多いです。
- D(デニール) = 9,000mあたりの糸の重さ
例えば9,000mで150gの糸の場合は150Dという表記になります。
T(タフタ)という繊維の密集度を表す表記もありますが、まずはD(デニール)を生地の厚さの目安にして厚みのある生地を選ぶとしっかり日光を遮ってくれます。
スタイルで選ぶ
使用するタープの形状や張り方でキャンプの雰囲気は大きく変化します。
インスタなどで色んなキャンパーさんの写真を見たり、実際にキャンプ場へ行って他のキャンパーさんが使っているタープを見るとイメージが湧いてきますよ。
状況に応じて使い分けることももちろん大切ですが、まずは自分が気に入ったデザインのものを選んで気に入った張り方で使用してみましょう。
どうせきっとそのうちまた他のタープも欲しくなっちゃいますからね(笑)
キャンプは楽しむことが第一ですから(*´꒳`*)
初心者にオススメのタープ
さてさて、なんやかんやと申して参りましたが、これからはじめてタープを購入するならどれがオススメか、種類別に1つずつ選んでみました。
サイズはそれぞれ人数・用途に応じて選んでみてくださいね。
オススメがありすぎて絞るのは難しいところですが・・・ご参考までに
ヘキサゴンタープ
snow peak アメニティタープ ヘキサL
日差しや雨から守ってくれるスペースが大きいヘキサゴンタープは、はじめてのタープに断然オススメ。
スノーピークは遮光性・丈夫さ・撥水性も信頼の新潟アウトドアブランドです。
2本のポールで支えるタープの張りやすさと、クセの少ない形のヘキサゴンタープからはじめてみては筏でしょうか。
レクタタープ
ogawa フィールドタープレクタDX
スノーピークと並んで確かな品質を提供してくれるogawa(キャンパルジャパン)。
210Dの厚い生地が、別格の日陰を作ってくれます。
レクタならではの開放感やアレンジする楽しみを是非。
ウィングタープ
tent-Mark DESIGNS ムササビウイング 13ft.TC “焚き火” version
大人気のムササビウィングの復刻版。
TC素材を採用していて、焚き火の近くで舞った火の粉による穴あきを軽減してくれます。
この美しい形状はキャンプ場でも一目置かれること間違いなし。
スクリーンタープ
Coleman スクリーンキャノピージョイントタープⅢ
昔からキャンプの定番といえばコールマン。
スクリーンタープで虫の侵入を防ぎ、プライベート空間を大切にしたい人にはオススメのタープ。
朝晩の冷え込みが気になる秋〜GW位まではスクリーンタープがあると寒さも和らぎます。
他のタイプよりも設営が面倒なのがネックだが、守られている感はダントツ。
おまけ
DDHammocks Japan DDタープ
快適なキャンプというよりも、ブッシュクラフトよりの無骨なキャンプを楽しみたい人向け。
ヒロシさんをはじめとする焚き火会のメンバーが使用していることでも有名。
手頃な値段も果敢に色んなアレンジを試せる要因の一つ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ひとくちに「タープ」と言っても色んな種類があって、それぞれに違う特徴があることがお分りいただけたのではないでしょうか。
筆者のオススメのはじめてのタープはヘキサゴンタープですが、展示会やキャンプ場に足を運んで自分の好みのスタイルを探してみるのも楽しいですよ。
いつものキャンプにタープを取り入れて、より快適なキャンプライフを!