キャンプで人気のジョイント式の『箸』ですが、種類も価格も実に様々なものがありますよね。
その中でも人気の高いモンベル「スタックイン野箸」と、ジョイント式ではおそらく最安値のダイソー「コンパクトはし」を比較してみました。
アウトドアブランドと100均では、一体何がどのように違うのか、実際に両方使ってみて見えてきた違いをまとめました。
スペック
まずはそれぞれのスペックから見てみましょう。
【アウトドアブランド代表】 モンベル「スタックイン野箸」
- 【素材】アルミニウム合金・縞黒檀
- 【サイズ】使用時:21cm 収納時:13.5cm
- 【重さ】15g
- 【ケース】
- 【値段】1,850円(税抜き)
【100均代表】 ダイソー「コンパクトはし」
- 【素材】プラスティック・アルミ(連結部分)
- 【サイズ】使用時:21cm 収納時:13.5cm
- 【重さ】14g
- 【ケース】
- 【値段】100円(税抜き)
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- DAISO(店舗マップ)
素材
やはり一番の違いは素材ですね。
「コンパクトはし」は連結部分以外すべてプラスティックですが、「スタックイン野箸」は持ち手部分がアルミニウム合金で箸先は縞黒檀(しまこくたん)となっています。
縞黒檀とは
一般に流通する木材の中では最高の強度を誇り、家具や仏壇、ピアノの黒鍵等にも使われている。よくギターに使われるエボニーもこの種類。成長スピードが遅く、200年経っても直径20cmにも満たないことから、稀少性の高い木材とされている。
さすが日本を代表するアウトドアブランドのモンベル、素材にもこだわりが見えますね。
個人的にはやっぱり口に触れる箸先は木の方がいいので、素材はスタックイン野箸の方が好きです。
また、キャンプでの使用となると、調理でも箸を使用することが多々ありますが、「コンパクトはし」はプラスティック製なのでフライパンなどの熱で変形してしまったり、最悪溶けてしまうこともあるかもしれません。
ファミキャンでお子様がご飯を食べるのにはいいかもしれませんが、ソロキャンで料理も箸で行うとなると、やはり熱に強い素材の方が扱いやすいです。
強度
強度に関しては、それぞれの素材の違いが顕著に現れます。
「コンパクトはし」はジョイント部分がアルミで、それ以外はプラスティックなんですが、やっぱり強度に不安は残りますね。
箸全体が柔らかいプラスティックでできているので、ちょっと硬いものや重いものを掴んだりするとグニャリと曲がります。
ハンバーグ定食に付いてくる半分にカットされたじゃがいもソテーを割ろうと、さらに力を加えると多分ジョイント部分から箸が分裂します(笑)
100円という金額を考えれば仕方がないとは思うんですが、やっぱり柔らかい箸は扱いにくいです。。
「スタックイン野箸」は約2,000円と、「コンパクトはし」と比べると約20倍のお値段ですが、持ち手がアルミニウム合金・箸先が縞黒檀で、ジョイント部分もアルミニウム合金でしかりしているので安心の強度となっています。
もちろんじゃがいもソテーもちゃんと割れますし、キュウリを割っても壊れないほどの強度があります(笑)
ジョイント部分に関しても、「コンパクトはし」は使っているうちに緩んでくることがあるのですが、「スタックイン野箸」はジョイント式の箸であることを忘れるくらい、全然緩むことなく使用できます。
ケース
それぞれ持ち運びに便利なように収納ケースがついています。
「スタックイン野箸」のケースは、非常に強い耐久性のあるナイロン素材でできています。
一方「コンパクトはし」のケースはプラスティック製で、お弁当用のお箸ケースに使われているケースのようなイメージです。(持って振った時のチャカチャカなる感じとか)
どちらにもケースは付属していますが、キャンプで使用するのであればプラスティックケースは避けた方が良さそうです。
何故なら、キャンプ道具を重ねたり荷物を運んだりする際に割れてしまう可能性が非常に高いからです。
例えば、筆者の場合はカトラリー類は巾着袋にひとまとめにしてキャンプ道具の入った収納BOXへ入れていますが、プラスティックのケースだと巾着の中で開いてしまったり、巾着ごと取り出してテーブルにちょっとぶつけただけでも割れてしまいそうです。
もしも「コンパクトはし」を持ち運ぶのであれば、別途布や革のカトラリーケースを用意して収納した方がいいかもしれませんね。
総合評価
モンベル「スタックイン野箸」
評価:
やはり日本を代表するアウトドアブランドmont-bellが作り出した安定の箸。
コンパクトに収納できるのに2ピースのジョイント式であることを感じさせない使用感は、多くの人が愛してやまない大きな理由ですね。
ただ、1点だけ。
丸い形状なのでコロコロと転がってしまうところは、スノーピークの和武器の様に工夫してほしいなと思います。
ダイソー「コンパクトはし」
評価:
今回はあくまで「キャンプ用品としての箸」という目線でジャッジしたので少し厳しかったかなとは思いますが、仮にキャンプではなく日常使用だとしても、あのプラスティックの柔らかさはちょっと使いにくいです。
100均の箸をお探しの場合は、2分割できるジョイント式のものではない方が使いやすいと思います。
確かに形状だけ見ればキャンプ向きな様にも見えますが、野外での食事をストレスなく楽しみたいのであれば、アウトドアブランドの箸を選ぶことをオススメします。