日本は世界でも有数の地震大国。
いつ何時緊急地震速報が発表されて大地震に見舞われるかわかりません。
本記事では、そんな”いざ”に備えて常に用意しておきたい選りすぐりの防災グッズを「衣・食・住・その他」に分けて本気で考えてみました。(ちょっと長くなってしまいましたが(^^;;)
普段はキャンプで活躍するあのギアも、いざという時には防災グッズへ早変わりですね(*´∀`*)
《衣》
着るものや体温調節に必要なものは、季節ごとに変化します。
暑さ対策用、寒さ対策用、少なくとも年2回は防災グッズも衣替えをしておきましょう。
2日分の着替え
もしも被災して家に帰ることが難しい状況となり避難所生活を余儀なくされてしまった時のために、2日分程度の着替えを用意しておくと良いでしょう。
上から下まで全てを用意するとかさ張ってしまうので、肌に直接触れる下着などをメインに小さめの圧縮袋に入れて備えています。
タオル
釣りやキャンプに行く時には必ず持って行くタオルですが、もちろん防災バッグの中にも常備しています。
お気に入りは、ベタですが筆者は今治タオルが大好物です(*´∀`*)
空調服(夏)
空調服はテクノロジーが産んだ暑さ対策の最高傑作(今の所、多分)。
最近では最高気温35度なんてことも珍しくなくなってきましたが、もしも真夏に震災等で被災してエアコンが使えなくなってしまったとしたら、この暑さが死活問題になるかもしれません。
モバイルバッテリーで駆動するので、モバイルバッテリーと充電できるシステム(手回しとかソーラーとか)を一緒に準備しておく必要があります。
マストではないけど、余裕があれば釣りにもキャンプにも使えるし是非揃えたいアイテム。
クールタオル(夏)
こちらは電源要らずの優れもの。
水にさっと濡らして首に巻けばひんやり気持ちがいいものです。
普段釣りやキャンプで多用するクールタオルも、防災バッグに忍ばせておいて損はないはずです。
シュラフ(冬)
冬に被災してしまった時には、寒さが生死を分けることも容易に想定できます。
筆者は真冬のキャンプでシュラフを夏用と間違えて「寒すぎて眠れなかった」という経験をしたことがあります。
不眠や寒さの震えは体力も相当奪われますので、冬には冬の被災を想定して防災グッズを用意する必要があります。
キャンプで使っているシュラフがあればそのまま防災にも転用できますね。
カイロ(冬)
オススメはそれ単体で使える「使い捨てのカイロ」です。
カイロ単体ですぐに使うことができますし、薄くてかさ張らないので、防災バックにも少し多めに用意しておくことができます。
寒さ対策としては、ユニクロのウルトラライトダウンの様にコンパクトになる防寒着も防災バックに用意しておくといいでしょう。
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《食》
水
「日本で水が蛇口から出なくなるなんて、流石にそんなことないでしょ」と思っているかもしれませんが、実は阪神淡路大震災の時には水道が止まったり、水が出ても茶色い水が出てきたりということが現実に起こったのです。
もしもそうなってしまった時のために、救援物資が到着するまでの期間の飲み水を蓄えておく必要があります。
防災バックに入れる分と自宅に備蓄しておく分、合わせて約10L(一人当たり一日3L×3日分)程度の水は備蓄しておいた方が良いでしょう。
携帯浄水器
もしも水道の蛇口から茶色い水が出てくる事態になったり、そもそも水道が出なくなってしまった場合には、安全な水を確保する為に浄水器を持っておくと安心です。
例えばお風呂の浴槽に溜めていた水も、浄水器で綺麗にろ過すれば飲み水として飲用できますし、川の水をろ過して飲むこともできます。
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折りたたみ水筒
給水を受ける時など、水を保有しておきたい時に折りたたみの水筒があると重宝します。
100均にも折りたたみ水筒はありますが、非常時に破れてしまったりキャップ部分からの水漏れ(経験者です。。)があってはならないので、ここはケチらずに良いものを用意したいところです。
ちなみに↓ナルゲン フォールディングカンティーンなら、上で紹介したセイシェルボトルのろ過装置部分とフィットするのでそのままろ過して使うこともできます。
保存食
山登りをする人やキャンパーならショップで目にする機会が多いと思いますが、被災時の非常食としても保存食は最適です。
オススメは軽くて持ち運びにも便利なフリーズドライのご飯やパスタ、インスタントラーメンなどですが、それとは別に水で戻す必要のない乾パンなどもあると便利です。
保存期限は長いんですが、ちょこちょこチェックしていないと、気が付いた時には期限切れてます。。
バーナー類
バーナーがあると一気に料理の幅は広がります。
キャンプ用のバーナーはコンパクトになるものが多いのでどれを選んでも良いと思いますが、ガス缶のストックも一緒に確認するようにしておきましょう。
家でもカセットコンロをよく使う人は、CB缶を使用するタイプのバーナーの方が、いざという時に「ガスがない」という状況になりにくいのでオススメです。
※被災時でも暖かい飲み物が飲めたり、保存食を美味しく食べることができますが、避難所では基本的に火気厳禁ですので、トラブルを避ける為にも避難所での使用はやめましょう。
クッカー
バーナーで水を温めたり調理する際に必要となりますが、それ以外にも配給の受け取りや小物入れなどにも使用できます。
バーナーがあってもクッカー類がなければお湯を沸かすことすらできませんので、バーナーとクッカーはセットで用意しておきましょう。
カトラリー
コンパクトですし重いものでもありませんので、カトラリーセットは用意しておきましょう。
コンビニで食べ物を買っていざ食べる時に「箸がない」なんてことはたまにありますが、被災時にもこうならない為に用意しておきましょう。
また、食事の際には、手が洗える状況ではないことも想定されますので、食中毒や感染症を極力防ぐ為にも、なるべく食べ物には直接触れないようにした方がいいでしょう。
使い終わったカトラリーの汚れを拭き取る為の、除菌シートなどがあると便利です。
《住》
簡易テント(ポップアップなど)
もしも自宅に住めなくなってしまった時の為に、簡易テントがあるといいかもしれません。
実際に避難所生活を送った人の中には、プライバシーなどの観点から車中泊をする人も多いようですが、車中泊仕様になっていない車の中で寝るのはお勧めできません(釣りの時はよくシートを倒して寝たりもしますが、体が痛くなります)。
そんな時に簡単なテントがあれば、さっと設営してプライバシーを守りながら真横になってゆっくり休むことができますし、着替えなども人目を気にするストレスから解放されます。
マット or コット
避難所であろうと、テント・車中泊であろうと、マットがあるのとないのとでは寝心地=休息度合いが全然違います。
ゴツゴツした石の河原にテントを張って、マットを忘れてそのままシュラフで寝たことがありますが、よく眠れないし体はバキバキだしで最悪でした。
被災時こそ、安眠して体力を回復する必要性が高まりますが、マットやコンパクトになるコットがあればそれは可能です。
LEDライト
キャンプに行くと実感する事ですが、電気のない世界では意外と早い時間から夜が暗くなりはじめます。
ライトがないとできる行動は限られてきますし、安全性の観点からもライトは防災グッズのマストアイテムのひとつです。
《その他》
モバイルバッテリー
被災時にこそ、情報収集や連絡手段としてスマホを使う事が多くなりますが、利用時間が多くなれば当然充電の減りは速くなります。
現代において必需品となっているスマホの電源を絶やさない為にも、モバイルバッテリーは用意しておきましょう。
できればソーラー充電ができるものや、手回し充電が可能なタイプを選んでおけば、繰り返し使用できるので安心です。
防災バッグには入りませんが、大容量のポータブル電源があるとさらに安心です。
(普段のキャンプなら電源はこれ一つで十分)
ラジオ
現代においても非常時はラジオが重宝します。
あらかじめ地域のローカル局のチャンネルをチェックしておくと、その地域の情報(どこでいつ配給があるとか、津波に注意とか)を取得する事ができます。
災害用ラジオは、ライトや充電機能など必要な機能がまとまっていて、名前通り災害時には活躍しそうです。
ロープ
何かと便利なのがロープです。
キャンプで使用しているパラコードなどがあれば、ブルーシートなどで簡易タープやテントを作ることもできますし、物干し用としても使用する事ができます。
場合によっては、止血や担架作りに使用することもでき、様々な用途で活躍しそうですが、緊急時に急に使えるようになるとは考えにくい為、普段のキャンプを通してロープワークを覚えておくといいでしょう。
多機能ナイフ
オススメは様々な機能が付いている万能ナイフです。
特に災害時にあると便利だと個人的に思うのが、ナイフの他に缶切り・プライヤー・ハサミ・ドライバーの機能です。
想定がサバイバルではなく被災なので、ナイフ以外の機能も充実していた方が色々なことに使えます。
簡易トイレ
被災生活を自宅や車、テントで送るとしても、トイレの水が流れなかったら大変です。
そんな時のためにも、簡易トイレは必ず用意しておきたいですね。
ラップ
食材を包む以外にも、水が使えない状況での食事の際に容器を覆って汚さないように使ったり、寒い時には体に巻くことで暖をとることもできます。
他にも包帯がわりになったり、ガラスに貼って油性ペンで伝言を残すこともできます。
難点としてはちょっとかさばることですが、防災グッズとしては万能です。
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マスク
花粉症や風邪予防には普通のマスク(サージカルマスク)が有効ですが、いざという時の為のマスクとしては防塵マスクを用意しておきたところです。
火山の噴火による火山灰や様々な放射性物質、瓦礫などから発生する粉塵、避難所での集団感染に備え、高規格のマスクを用意しておくと安心です。
日本の規格ならDS2(米国規格N95相当)のマスクがオススメです。
トイレットペーパー
普段からトイレットペーパーはある程度蓄えている人も多いと思いますが、災害時にはトイレで用をたす以外にも、ティッシュとして使用したり、何かと便利です。
本当はたくさんあるに越したことはないのですが、どうしてもかさ張るので防災バッグの中には1つか2つが限度かと思います。
防災のマストアイテムです。
除菌シート
被災時の衛生管理は、普段の生活よりも気をつけなければいけません。
被災地では万が一体調不良や病気になったとしても、普段と同じように救急車が助けに来てくれるとは限りません。
食中毒や感染症にならないためにも、口や手に触れるものはできる限り清潔な状態を保ちたいところです。
救急セット
アウトドアマンなら普段から用意している人も多いと思いますが、防災バッグにも救急セットは入れておきましょう。
絆創膏、とげ抜き、消毒液、鎮痛剤、この辺りはマストで押さえておいた方がいいですね。
雨具
雨具といっても、傘ではなくてカッパやポンチョのようなタイプが災害時には便利です。
防災バッグを背負ったまま、その上から羽織れるタイプの方が、傘をさすよりも断然動きやすいはずです。
また、濡れたら困るものなどは、あらかじめジップロックなどのビニール袋に入れてから防災バッグに入れると安心です。
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防災セットをベースにカスタマイズするのもあり
できれば防災セットは、自分の生活スタイル等に合わせてチョイスした方がいいのは言うまでもないと思いますが、なかなかそこまでは面倒臭いという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、防災グッズがまとまった防災セットがオススメです。
必要最低限の防災グッズがまとまった防災セットをベースに、自分に必要な常備薬等のアイテムを追加すると簡単に自分専用に防災バッグをカスタマイズすることができます。
普段からキャンプをしている我々キャンパーは、日頃キャンプで使っているギアをそのまま災害時にも使うことができるのですが、いざ災害に巻き込まれた時に素早く家から持って逃げられる準備をしておかないと意味がないですね。
そのためにも、キャンプ用品とは別に、防災用の防災バッグを用意しておいてもいいかもしれません。
防災バッグが活躍する日がこないことを強く願っていますが、万が一に備えておくことで災害の被害を少なくしましょう。