冬のキャンプに欠かせないものといえば、なんといっても暖かい寝袋ダウンシュラフですよね。
そんな暖かいダウンシュラフの代名詞ともいえるのが国産寝袋メーカーNANGAのシュラフですが、種類が多くてどれが自分に合ってるのかよく分からないなんてことはありませんか?
この記事では、決して安い買い物ではないけれど、大切に使えば一生モノにもなるNANGAのダウンシュラフの失敗しない選び方と一生使い続けるためのお手入れ方法をまとめました。
是非参考にしてヌクヌク暖かい冬キャンを楽しんでくださいね!
失敗しないNANGAシュラフの選び方
使用環境温度で選ぶ
シュラフを選ぶ際に一番重要なことは、そのシュラフを使う環境の温度に合わせたシュラフを選ぶことです。
NANGAシュラフには「使用温度」の表示があるので、使用温度がキャンプをする場所の気温と合うシュラフを選ぶといいでしょう。
NANGAの使用温度表記《ヨーロピアン・ノーム》
- COMFORT・・・一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域(快適使用温度)
- LIMIT・・・一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域(下限温度)
- EXTREME・・・一般的な女性がスリーピングバックの中でひざを抱えるくらい丸くなった状態で6時間までなら耐えられる温度域(この温度域で使用すると低体温症になる恐れがあり、非常に危険)
基本的にはシュラフの快適使用温度とキャンプ地の最低気温を合わせておけば大丈夫です。
寒がりな筆者は実際にキャンプする場所の最低気温よりも低い快適使用温度のシュラフじゃないと怖いので、多少オーバースペック気味に選んでます(*´∀`*)
防水性能で選ぶ
テント泊ではテント内の気温と外気の差により結露が生じてしまいます。
ダウンシュラフが濡れてしまうと保温性能が下がってしまうので、防水のシュラフカバーを使って結露対策をすることが一般的です。
NANGAのオーロラモデルはオーロラテックスという多孔質ポリウレタン防水コーティング加工を施したナイロン生地を使用しているので、シュラフカバーいらずで結露を気にせず朝までポカポカと眠ることができます。
NANGAシュラフの防水モデル
- オーロラ
- オーロラlight
サイズで選ぶ
NANGAのシュラフはレギュラーサイズで最大長210cm×最大肩幅80cmとゆったりサイズとなっています。
シュラフのサイズはショート・レギュラー・ロングの3サイズが用意されているので、ご自分の体のサイズに合ったシュラフを選ぶことができます。
シュラフが大きすぎたり小さすぎたりするとせっかくの暖かかいシュラフでも快適に眠ることができないので、自分のサイズにあったシュラフを選びましょう。
NANGAシュラフのサイズ
- ショート・・・最大長:203 × 最大肩幅:80/cm(身長165cmまで)
- レギュラー・・・最大長:210 × 最大肩幅:80/cm(身長178cmまで)
- ロング・・・最大長:228 × 最大肩幅:85/cm(身長185cmまで)
重さで選ぶ
一般的な車キャンプの人はあまり気にならないかもしれませんが、バックパックや自転車、バイクのツーリングキャンプなどをする人にはギアの重さは重要なポイントですよね。
少しでも荷物を軽くしたい人は、シュラフの重さにもこだわってみましょう。
NANGAは快適使用温度が同じシュラフでもモデルによって150〜300gの差があります。
NANGAシュラフのメインは3モデル
NANGAのシュラフにはたくさんの種類がありますが、キャンプでメインとなるモデルは次の3つです。
それぞれの違いと、どんな人にオススメなのかをわかりやすく解説します。
UDD BAG(軽量モデル)
ヨーロッパ産ホワイトダックダウンを国内で洗浄したものに超撥水加工を施した高品質で高機能なダウンで、フィルパワー(※)は770FP。
超撥水加工を施すことによりダウンの弱点である水濡れに強いシュラフとなっています。
キャンプギアの軽量化を図りたいキャンパーや登山家にオススメのモデルです!
※フィルパワーとは
羽毛のかさ高を表す単位。数字が大きいほど空気を多く含み、断熱効果が高く保温性に優れ、暖かく良質なダウン。
オーロラ(防水モデル)
NANGAのシュラフといえばこのオーロラ。
誕生から20年以上経った今もなお世界中で愛され続けるキングオブダウンシュラフです。
表面に防水加工が施されているので、結露を気にせずテント泊で快適に眠ることができます。
シュラフ選びに迷っているならオーロラでまず間違いなし!
オーロラlight(防水モデル)
オーロラの軽量モデルで、その分お値段もオーロラよりも少しお高め。
防水のシュラフで少しでも荷物を軽くしたいならオーロラライトがオススメ。
筆者のように車で行くから小さいペットボトル1本分の重さなんて関係ないという方はオーロラで十分ですね。
シュラフカバーがいらないタイプも
シュラフカバーの必要性
結論からいうと、シュラフカバーはあった方がいいです。
そもそもシュラフカバーって何?それ必要なの?って方のために、シュラフカバーの必要性について簡単に解説します。
ざっくりいうとシュラフカバーが必要な理由は次の3つです。
シュラフカバー が必要な理由
- 結露対策
- 汚れ防止
- 保温性能UP
表面が防水なので結露対策ができて、万が一飲み物をこぼしてしまったりしてもサッと一拭きできれいになって、シュラフをカバーで覆うことによって保温性が高まるということですね。
シュラフカバーがないといけないかっていうと、必ずしも必要なものではありません。でもあった方が安心ってもんです。
シュラフカバーがいらないタイプはコレ
NANGAにはシュラフカバーがいらないタイプのシュラフがあります。
この2つのシリーズには、防水透湿性を持つオーロラテックスという生地が採用されているため、シュラフカバーは必要ありません。
シュラフとは別にシュラフカバーを用意するのが煩わしい筆者のような面倒くさがり屋さんには嬉しいですね(*´∀`*)
NANGAシュラフ3モデル一覧
各シリーズのシュラフを快適使用温度順にご紹介します。
上から快適使用温度の高い順に並んでいますので、自分にあったシュラフを探してみてくださいね。
UDD BAG(軽量モデル)
UDD BAG 180DX
(快適使用温度:11℃)
スペック
- COMFORT:11℃
- LIMIT:7℃
- EXTREME:-6℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:シングルキルト構造
- ダウン量 : 180g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ12x20cm
- 総重量:約450g
UDD BAG 280DX
(快適使用温度:8℃)
スペック
- COMFORT:8℃
- LIMIT:4℃
- EXTREME:-10℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:シングルキルト構造
- ダウン量 : 280g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ13x20cm
- 総重量:約550g
UDD BAG 380DX
(快適使用温度:3℃)
スペック
- COMFORT:3℃
- LIMIT:-2℃
- EXTREME:-18℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:上面 台形ボックスキルト構造/下面 シングルキルト構造
- ダウン量 : 380g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ13x25cm
- 総重量:約680g
UDD BAG 450DX
(快適使用温度:1℃)
スペック
- COMFORT:1℃
- LIMIT:-4℃
- EXTREME:-21℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:台形ボックスキルト構造
- ダウン量 : 450g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ14x30cm
- 総重量:約825g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
UDD BAG 630DX
(快適使用温度:-5℃)
スペック
- COMFORT:-5℃
- LIMIT:-10℃
- EXTREME:-30℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:台形ボックスキルト構造
- ダウン量 : 630g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ17x31cm
- 総重量:約1,045g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
UDD BAG 810DX
(快適使用温度:-7℃)
スペック
- COMFORT:-7℃
- LIMIT:-13℃
- EXTREME:-34℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:台形ボックスキルト構造
- ダウン量 : 810g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ19x31cm
- 総重量:約1,260g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
UDD BAG 1000DX
(快適使用温度:-9℃)
スペック
- COMFORT:-9℃
- LIMIT:-16℃
- EXTREME:-37℃
- 生地:15dnナイロンシレ撥水加工
- 内部構造:台形ボックスキルト構造
- ダウン量 : 1000g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ21x41cm
- 総重量:約1,450g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
オーロラ(防水モデル)
AURORA 350
(快適使用温度:7℃)
スペック
- COMFORT:7℃
- LIMIT:2℃
- EXTREME:-10℃
- 生地:表地 オーロラテックス®/裏地 40dnナイロンタフタ
- 内部構造:シングルキルト構造
- ダウン量:350g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ15x25cm
- 総重量:約980g
- ※ドラフトチューブ付
AURORA 500
(快適使用温度:1℃)
スペック
- COMFORT:1℃
- LIMIT:-4℃
- EXTREME:-18℃
- 生地:表地 オーロラテックス®/裏地 40dnナイロンタフタ
- 内部構造:上面 ボックスキルト構造/下面 シングルキルト構造
- ダウン量:500g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ21x28cm
- 総重量:約1,185g
- ※ドラフトチューブ付
AURORA 750
(快適使用温度:-6℃)
スペック
- COMFORT:-6℃
- LIMIT:-14℃
- EXTREME:-30℃
- 生地:表地 オーロラテックス®╱裏地 40dnナイロンタフタ
- 内部構造:ボックスキルト構造
- ダウン量:750g
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ22x32cm
- 総重量:約1,490g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
オーロラlight(防水モデル)
AURORA light 350
(快適使用温度:5℃)
スペック
- COMFORT:5℃
- LIMIT:0℃
- EXTREME:-16℃
- 生地:表地 15dnオーロラテックス®╱裏地 15dnナイロンリップ
- 内部構造:シングルキルト構造
- 羽毛:DX、SPDX
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ13x25cm
- 総重量:約730g
- ※ドラフトチューブ付
AURORA light 450
(快適使用温度:0℃)
スペック
- COMFORT:0℃
- LIMIT:-5℃
- EXTREME:-21℃
- 生地:表地 15dnオーロラテックス®╱裏地 15dnナイロンリップ
- 内部構造:上面 ボックスキルト構造・下面 シングルキルト構造
- 羽毛:DX、SPDX
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ14x30cm
- 総重量:約865g
- ※ドラフトチューブ付
AURORA light 600
(快適使用温度:-4℃)
スペック
- COMFORT:-4℃
- LIMIT:-11℃
- EXTREME:-30℃
- 生地:表地 15dnオーロラテックス®╱裏地 15dnナイロンリップ
- 内部構造:ボックスキルト/ダブルキルト
- 羽毛:DX、SPDX
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ17x31cm
- 総重量:約1,100g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
AURORA light 750
(快適使用温度:-8℃)
スペック
- COMFORT:-8℃
- LIMIT:-16℃
- EXTREME:-36℃
- 生地:表地 15dnオーロラテックス®╱裏地 15dnナイロンリップ
- 内部構造:ボックスキルト/ダブルキルト
- 羽毛:DX、SPDX
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ19x31cm
- 総重量:約1,280g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
AURORA light 900
(快適使用温度:-10℃)
スペック
- COMFORT:-10℃
- LIMIT:-19℃
- EXTREME:-39℃
- 生地:表地 15dnオーロラテックス®╱裏地 15dnナイロンリップ
- 内部構造:ボックスキルト/ダブルキルト
- 羽毛:DX、SPDX
- サイズ:ショート、レギュラー、ロング
- 収納サイズ:φ21x41cm
- 総重量:約1,400g
- ※ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ付
NANGAシュラフのお手入れ方法
大切に使えば一生モノのNANGAシュラフ。
ところが使用しているとどうしても汗や油で汚れてしまい、ダウンがヘタって本来の性能が損なわれてきてしまいます。
そうなる前に定期的にお手入れをして、性能を損なうことなく長〜く使い続けていきましょう!
自分で洗濯する
NANGAの公式HPにも書いてありますが、シュラフは自宅で簡単に洗うことができます。
①ダウンシュラフを洗濯ネットに入れる
出典:NANGA
②洗濯機の毛布洗いコースで洗う
出典:NANGA
③脱水モードは使わず、手で絞って陰干しする
出典:NANGA
乾いたら両手で叩き、ダウンをよくほぐします。
これでまたフワフワのダウンが蘇ります(*´∀`*)
NANGAにクリーニング依頼する
出典:NANGA
自分で洗うのはちょっと・・・という方はNANGAのクリーニングサービスを利用してみるといいでしょう。
ダウンシュラフの場合は6,000円(税別)+送料でNANGAさんにクリーニングしてもらうことができます。
有償ですが、やっぱりプロに洗ってもらうと安心感が違いますね!
クリーニング依頼方法
- NANGA修理依頼票を印刷して必要事項を記入する(※備考欄に「クリーニング希望」と記載する)
- クリーニング依頼するダウンシュラフに記入した「NANGA修理依頼票」を同封してNANGA工場へ送る
《発送先》
株式会社ナンガ(本社 )
担当:カスタマー担当
〒521-0223
滋賀県米原市本市場182-1
TEL:0120-920-106/FAX:0749-55-3182
※【修理依頼品 】と明記ください 。
NANGA工場に到着後、約1ヶ月ほどでフワフワのモコモコに蘇ったダウンシュラフとご対面できます(*´∀`*)
ダウンの増量も可能
出典:NANGA
購入後「もうちょっとダウンが多い方が良かったかも・・・」と思った場合でも大丈夫!
NANGAのダウンは後から羽毛を増量することができます。
料金
- DXタイプ 3,500円(税別)
- SPDXタイプ 7,500円(税別)
- UDDタイプ 4,000円(税別)
- STDタイプ 2,500円(税別)
※全て50gごとの金額
- シングルキルト構造 最大100gまで増量可能
羽毛費用以外に別途3,000円(税別 - 上面ボックス構造 最大でおよそ150gまで増量可能
羽毛費用以外に別途3,000円(税別) - ボックスキルト構造 最大で200gまで増量可能
羽毛費用以外に別途3,000円(税別)
上記金額はあくまでも目安で正確な費用と納期については、製品の到着後に連絡があります。
ダウン増量依頼方法
- NANGA修理依頼票を印刷して必要事項を記入する(※備考欄に「羽毛増量希望」と記載する)
- 羽毛増量依頼するダウンシュラフに記入した「NANGA修理依頼票」を同封してNANGA工場へ送る
《発送先》
株式会社ナンガ(本社 )
担当:カスタマー担当
〒521-0223
滋賀県米原市本市場182-1
TEL:0120-920-106/FAX:0749-55-3182
※【修理依頼品 】と明記ください 。
万が一壊れても修理は無料!《永久保証》
出典:NANGA
NANGAでシュラフを購入する最大のメリットはなんといってもこの《永久保証》!!
一見すると決して安い買い物ではありませんが、万が一壊れたとしても一生涯無料で修理してもらえることを考えればめっちゃお得感出てきませんか?
これぞ国産NANGAの真骨頂(*´∀`*)
修理依頼方法
- NANGA修理依頼票を印刷して必要事項を記入する
- 修理依頼するダウンシュラフに記入した「NANGA修理依頼票」を同封してNANGA工場へ送る
《発送先》
株式会社ナンガ(本社 )
担当:カスタマー担当
〒521-0223
滋賀県米原市本市場182-1
TEL:0120-920-106/FAX:0749-55-3182
※【修理依頼品 】と明記ください 。
工場へ到着後、修理箇所の確認をしてから納期や費用(基本的に無料)の連絡があります。
納期と費用を了承後に修理が開始され、修理完了後速やかにフワフワでモフモフのダウンシュラフが戻ってきます(*´∀`*)
まとめ
キャンプで過ごす時間の多くが、実はシュラフの中なんですよね。
NANGAのダウンシュラフがあれば、特に冬のキャンプでは安心感が違います。
NANGAのダウンシュラフは決して安い買い物ではないかもしれません。
でも、例えば5万円のシュラフを今後少なくとも20年使うとすると、1年あたり2,500円でNANGAのダウンシュラフが買えちゃいます!
自宅の洗濯機で洗えるし、万が一壊れても基本無料で修理してもらえるし、安いダウンシュラフを頻繁に買い換えるよりも実はずっとお得なんですよね。
とはいえやっぱりそれなりの出費の覚悟は必要ですよね。。
冬キャンだけじゃなくて、お財布が暖かくなる方法も知りたいなぁ(*´∀`*)